スノー・ラヴァーズ

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翌日、三人はイオンとレイに別れを告げた。

「本当に行くのね?」

「うん。」

レイは、本当はドロップを止めたかった。

少ししか一緒には居ない。
だけど、ドロップの笑顔が好きだった。
彼女にはノアのような哀しい想いをさせたくなかった。

「大丈夫。レイにもらったお守りがあるから。」

ドロップはその気持ちも解っていた。
だから彼女は笑う。
少しでもレイの不安を消したくて。
皆を幸せにしたい、そう願うから。

「それじゃ。」

ドロップがそう言うと、スノー・ラヴァーズがまるで応えたように光り始めた。

三人はその光の先を目指し、歩き始めた。





「ここって…。」

光を追いながら森の中を歩くと、ドロップは見覚えのある所にぶつかった。

知らない人から見ればただの森。
けれど、ドロップは入口を知っていた。
そこはドロップが住んでいた村のように¨力¨で護られていた。

「もうこんな所まで来てたんだ…。」

ドロップの小さな声は二人には聞こえなかった。


三人は森の中の秘密の入口から¨月<ユア>の村¨へ入って行った。


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