ロンリー・ハート《この恋が禁断に変わるとき…》【完】

「そんな…急に言われても…」


困惑した表情を見せる私に
伯母さんは、慌て口を開く。


「そんな、今すぐにってことじゃないのよ。
ゆっくり考えてくれたらいいの
それに、美羅ちゃんを娘にしたいのは
伯父さんなのよ。

伯父さんったらね
私と結婚した頃の夢が
娘の結婚式に
2人、腕を組んで
バージンロードを歩く…
だったらしいのよ。

でも、家には息子しか生まれなかったから
伯父さんショックだったみたい。

だから、美羅ちゃんを娘にしたいのよねー」


伯母さんに、好きな様に言われ
伯父さんは少しムクれてる。


「ああ、そうだよ。
息子なんかより
美羅ちゃんの方が
ずっと可愛いからね」

「ヤダ、伯父さん…」


でも、凄く嬉しかった。
こんなに大切に思ってくれてたなんて
パパやママが居なくても
私は幸せ者だ…


ありがとう。
伯父さん、伯母さん。


「でもね、美羅ちゃん。
私の意見は違うのよ」

「えっ?」


伯母さんは
目を輝かせながら
私の顔を覗き込む。


「私はね、結婚して
私の娘になってほしいの」

「結婚?」

「そう、そうしたら
ずっと美羅ちゃんはこの家に居てくれるでしょ
美羅ちゃんとなら、嫁姑問題なんて
絶対、ないものねー」

「それって…
優斗か聖斗と私が結婚するってこと?」


伯母さんは、ニッコリ笑って
大きく頷く。


うそ…聖斗と…結婚?


焦りまくる私…


「あー…でも、聖斗はダメね…
あなたたち、最近は少し喋る様になったけど
ホント、仲悪いものねー

小さい時から喧嘩ばかりして…
まぁ、聖斗は愛想の無い子だから
美羅ちゃんが嫌がるの分かる。

でも、優斗とは
仲良かったし
美羅ちゃん、優斗のお嫁さんになりたいって
よく言ってたものね…

やっぱり、美羅ちゃんには
長男の嫁になってほしいな…」


聖斗…問答無用で却下されちゃったよ…
私、どうしたらいい?



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