ロンリー・ハート《この恋が禁断に変わるとき…》【完】
でも、そんなこと言えない…
「んーっ、じゃあ…
どっか楽しいとこ連れてってよ」
「楽しいとこ?
何処だ?それ」
何処でもいい…
聖斗と2人っきりで過ごせるなら
何処だっていいよ。
「聖斗が決めて!!」
「仕方ないな…考えとくよ」
「うん」
それからの私は
死ぬ気で勉強した。
成績も上がり
先生からは、志望校も大丈夫という
太鼓判をおされ
自信満々で入試に臨む。
合格ラインは超えてると思っていたけど
やはり発表までは
落ち着かなかった…
そして、合格発表の日
自分の番号を確認した私は
一番に聖斗の携帯に電話したんだ。
「せいとぉーー!
受かってたよぅ…」
『そうか、頑張ったな。美羅
おめでとう』
優しく耳に響く
聖斗の声…
「約束、覚えてる?」
『あぁ、覚えてる。
今度の日曜に、デートすっか?』
聖斗の口から
"デート"
という言葉が出ただけで
私は舞い上がってしまい
シドロモドロ…
デート出来るんだ…
聖斗と、デート…
少しだけ
大人の聖斗に近づけた気がして
嬉しくてたまらなかった。