私(獣師)と、あいつ(神獣)
わっ、わっ、ちょっちょっと待ってよもぉ~~~~~っ!!!!


背を向け、再び歩き始めた零斗に、私はもう本当パニックになって


ええい、もう知らないからっ!!




「あ・・・・・・っありがと―っ!!」











全く意味不明な、言葉を大声で、かなり必死で言ってしまった。








「あ・・・・・、」








はっず――――――――っ!!!!わた、私、バカじゃないの!?バカだよね!?
大体あいつがそんな事する訳無いのに、何、ありがとって!!
感謝したかったんじゃなくて質問がしたかったのにっ!!!あいつに感謝とか、寒気がする!あいつが私をこんな目に合わせた張本人なんだから、何も感謝する事なんて無いしっ!!!訂正、訂正しよう!!











「ち、がっ!わ、忘れて!今のは言葉のあやって言うか、只の弾みで、私は質問が・・・ありがとうなんて、あの、あんたに、聞きたい事で・・・感謝とかえっと・・・!!!」







あわばばばばばば訂正出来て無い―――!!!ヤバイ、私今かなり無様!!
と、とりあえず落ち着いて―――――・・・・・・・















「何言ってんだ?慌て過ぎだろ、お前。」







「っえ・・・!」













――――――――・・・・・・今・・・・・








・・・・・・わら、った・・・・・・・・・・・・・・!!


















「次は何だ。黙ったり喚いたり忙しい奴だな。」














そう言って、零斗はもう振り返る事無く去って行った。




残された私は、走った後の様に心臓がバクバク動いてて、熱くなる。主に顔に熱が集中した。









「激しい動機・・・・、異常な体温の上昇・・・・・!!」








これは・・・・






これは、まさかっ!!!











< 47 / 51 >

この作品をシェア

pagetop