この想いを君に… −三つ子編−
第4章 暗闇の夏

− 桜 −

毎日毎日。

雨ばっかり。

6月、梅雨に入った。



「あーあ」

家を出た夕方には雨が止んでいたので傘を持ってくるのを忘れた。

午後9時。

クラブの練習が終わって外に出ると土砂降りの雨だった。

…トレーニング代わりに走って帰るか。



その瞬間、車のクラクションが鳴って私はその方向を見る。

軽トラ。

『K−Racing』

の文字が見えて思わず苦笑いをした。
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