もう一度・・
倒れた広を私たちは急いで病院に運んだ。

私はルイを抱いたままパニックになりそうだったがたくま君が冷静になって行動してくれたおかげで助かった。








結果は栄養失調と過労・・


きっとここに来るまで何も食べず、ほとんど寝ていなかったのだろう。


点滴を受ける広を見てホットすると・・



「まさかここまで追いかけてくるなんて・・俺も驚いたよ・・自分に望みがないってわかってるのに・・・」


「たくま君・・・」


たくま君にとって広は顔を合わせたくない相手なのに助けてあげて・・



「俺・・こいつのこと少し見直した・・やり方は無茶だけど、美穂に対して真剣なんだってわかったよ・・」


「私もまさか広がここまで追いかけてくるとは思わなかったわ・・過去のことも反省して後悔してるってわかるわ・・でも・・」




「まだこいつのこと許せない?」


「ルカのことが整理できないの・・それにたくま君のこと・・恩をあだで返すみたいで・・」



「美穂・・・」

たくま君が優しい顔をした。




「俺のこと少しでも考えてくれて嬉しかった・・でも選ぶのは美穂だ・・俺は恩をあだで返すなんて思わないよ・・・」



「たくま君・・」
< 135 / 166 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop