狼彼氏×子兎彼女

あたしと悠弥が付き合っている

ことはすぐに広まり…。


女子からの視線がけっこう痛くなった｡


それから悠弥の彼女だと聞きつけて、

あたしの事を休み時間に見にくる人が

多くなった｡


なんか気まずすぎるんですけど…。



｢あの子が悠弥の彼女？｣


｢ありえない｣



文句を言っては帰って行く女子｡


正直、心が折れそうだよ…。


つらいなあ…。



｢また来てるね、違うクラスの女子｣


｢うん…なんかあたし、

自信なくなってきちゃった…。｣


ほんとに自信なくなってきたんだ。


ほんとにあたしでいいのかなって。


ほんとにあたしが悠弥の彼女に、

ふさわしいのかなって。



｢自信もって｡他の女子なんかに負けるな｡

選ばれたのは莉子なんだからー｣


そう言って、いつも励まして

くれるのは愛梨｡


ほんとに感謝してる。