狼彼氏×子兎彼女

「明日から何始まるか知ってんの?」


「あ、明日?」



考えこむあたしを上から目線で見る悠弥。


明日から何始まるかって言われても…。


そんなのわかんないよ…。



「先生言ってたよ?」


「ぇッッ!なんて…?」



はあーっとため息をつく悠弥。



「ちゃんと話聞いとけよ」



そう言ってあたしの耳に顔を近づけた。



ちょっ///



「水泳」



す、す、す、水泳!?


あたしの一番苦手な科目じゃん。


走るより、勉強するより何よりも

一番嫌いなのが水泳。


泳げる人が本当にうらやましい。



「また聞いてなかったな」


「…ごめん」



顔を真っ赤にさせながら、

あたしはつぶやいた。



< 138 / 327 >

この作品をシェア

pagetop