狼彼氏×子兎彼女
「明日から何始まるか知ってんの?」
「あ、明日?」
考えこむあたしを上から目線で見る悠弥。
明日から何始まるかって言われても…。
そんなのわかんないよ…。
「先生言ってたよ?」
「ぇッッ!なんて…?」
はあーっとため息をつく悠弥。
「ちゃんと話聞いとけよ」
そう言ってあたしの耳に顔を近づけた。
ちょっ///
「水泳」
す、す、す、水泳!?
あたしの一番苦手な科目じゃん。
走るより、勉強するより何よりも
一番嫌いなのが水泳。
泳げる人が本当にうらやましい。
「また聞いてなかったな」
「…ごめん」
顔を真っ赤にさせながら、
あたしはつぶやいた。