狼彼氏×子兎彼女

■一歩前進


「ん……」


がたん、がたんーーー……。


電車の音…。


あたし、あのまま寝ちゃったんだ。


ふと、窓の外を見ると見慣れた街が

広がっている。


あたし……帰ってきたんだ。



「ぷー」っと音が鳴り、ドアが開く。


あたしは、手に持っていた写真と手紙を

封筒になおし、重い足をひきづりながら

電車からおりた。





< 292 / 327 >

この作品をシェア

pagetop