恋人はトップアイドル
初めてのキモチ SIDE 輝
「昨日、ありがとう。」
リハーサルの途中、10分休憩に入ると、優美はそういった。
「あー、大丈夫だったか?」
実をいえば、あのあとも優美とあの男の姿がチラついていた。
聞いてみたいが、かっこ悪すぎて出来やしねえ・・。
「うん。健人とかがきちんと処理してくれてたし、輝のおかげでだいぶ早めに学校に行けたから。本当に助かったよー。」
優美は本当に、安堵しているようにため息をついた。
しかもまた、「健人」・・・。
苛立っても仕方ないのに、ひどく気持ちがざわつく。
「結局、なにがあったんだ?」
俺はさりげなく、聞いてみた。
「あー・・」
優美は一瞬、迷うように目を泳がせて、でも決心したかのようにこっちを向いた。
「あのね、あたし生徒会長やってるの。」
「生徒会長!?・・おい、すげえな・・。」
あの進学校で生徒会長って・・・、マジで優美頭いいんじゃん。
「で、うちの学校ちょっと頭おかしくて、ああ先生たちがね、生徒会のこととか全部生徒任せなの。だから色々大変で・・。」
優美はそこで、本当に困ったように、ため息をついた。
「昨日が、学校自体が春休みに入る最後の日だったから、昨日中に提出しなきゃいけないのがあったんだけど、そのデータがなぜか消えてて・・。それで健人が急いで電話くれて。」
「そっか・・、ま、よくわかんねえけど、大変そうだなそりゃ。」
生徒会、というか、学校生活自体よく知らない俺は、そう言う以外になかった。
「健人ってのは・・、生徒会の仲間なのか?」
ここで俺は思い切って、昨日校門で見たあの男について聞いてみた。
リハーサルの途中、10分休憩に入ると、優美はそういった。
「あー、大丈夫だったか?」
実をいえば、あのあとも優美とあの男の姿がチラついていた。
聞いてみたいが、かっこ悪すぎて出来やしねえ・・。
「うん。健人とかがきちんと処理してくれてたし、輝のおかげでだいぶ早めに学校に行けたから。本当に助かったよー。」
優美は本当に、安堵しているようにため息をついた。
しかもまた、「健人」・・・。
苛立っても仕方ないのに、ひどく気持ちがざわつく。
「結局、なにがあったんだ?」
俺はさりげなく、聞いてみた。
「あー・・」
優美は一瞬、迷うように目を泳がせて、でも決心したかのようにこっちを向いた。
「あのね、あたし生徒会長やってるの。」
「生徒会長!?・・おい、すげえな・・。」
あの進学校で生徒会長って・・・、マジで優美頭いいんじゃん。
「で、うちの学校ちょっと頭おかしくて、ああ先生たちがね、生徒会のこととか全部生徒任せなの。だから色々大変で・・。」
優美はそこで、本当に困ったように、ため息をついた。
「昨日が、学校自体が春休みに入る最後の日だったから、昨日中に提出しなきゃいけないのがあったんだけど、そのデータがなぜか消えてて・・。それで健人が急いで電話くれて。」
「そっか・・、ま、よくわかんねえけど、大変そうだなそりゃ。」
生徒会、というか、学校生活自体よく知らない俺は、そう言う以外になかった。
「健人ってのは・・、生徒会の仲間なのか?」
ここで俺は思い切って、昨日校門で見たあの男について聞いてみた。