[短編]アスタラビスタ
「ねーちゃん!早く…早くっ!行かなきゃ!」


「和也、落ち着いて!何が言いたいのかわかんないよ!」



和也の様子から、ただならぬ事だと予想は出来たけど…
和也の次の言葉に、耳を疑った。



「涼くんが!涼くんが事故ったって!大変なんだって!」


「は?なに言ってるの?」


「トラックにはねられたって…今、涼くんのお父さんから電話がかかって来たんだよ!」


「ほ、ほんとに?」


「危ないって言ってた…中央病院にいるって!」



ちょっと待ってよ…
そんな…何がどうなってるの…


完全にパニックに陥った私。

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