片思い?両思い?


私が泣きたいわよ。

いつだって話をするときには、夕陽君の思い人は「茜さん」だった。

近くでそれを笑顔で見なくちゃいけない気持ちなんて・・・誰がわかってくれるのよ。


日向さんが走って戻ってくると、

「バイクで追いかける」

それだけ言い残し、出かけていった。

そして私は夕陽君に言われて、家の中のソファーにいるんだけど・・・。



「おい」

夕陽君が話しかけてくれるけど、普通にしゃべったら涙が溢れそうだったから

「なによ」

出来るだけ涙が出ない言い方で答えた。

「わざとだろ?」

「何が?」

「茜さんのことだよ?」

もう、ここまできたなら仕方ない。

「・・・・そうよ」

ジロリと夕陽を睨んだ。

「お前!いくら兄貴が好きだからって、あのやり方はねーだろ!?」

「え・・・?」

やっぱり。夕陽君は私が日向さんを好きだって思ってる。

「あれじゃ、茜さんがかわいそうだ」

・・・結局茜さん・・なんだね。

悔しい・・・。

「・・によ」

「あ?」

こんなに好きなのに、凄く悔しい!!

「何よ!いつもいつも、茜さん、茜さんて!」

「なんだよ?逆切れかよ?」

逆切れで結構!

「この・・・鈍感男!!」

「なんだと!?」

「あたしが好きなのは・・・あんたよ!馬鹿!」

あ・・・・・言っちゃ・・った・・・。

「えっ・・・ええ!?」



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