片思い?両思い?


「おっ・・日向おはよ」

「おう」

ひ、日向先輩だぁ。

きゅ、急に心臓がバクバクしてきた!

そして案の定。

「お、おはようごじゃります」

・・・噛んだ!

「ププッ・・おはようごじゃります・・ププッ」

・・・恥ずかしい・・・。

理沙をチラッと見ると、呆れた顔をしている。

「茜、公家ですか?」

「何言って・・・わざとじゃないのに!」

「茜は隆平に慣れたのに、なかなか日向先輩に慣れないよね~」

!ちょ・・・・何言ってんの!?

「え?そうなの?」

日向先輩が不思議そうに聞く。

「そうですよ~」

「いや、それは・・隆平さんと接する機会が多いから・・・」

何か考えてる?

「そう言われれば・・・隆平のことは『隆平さん』だけど俺のことは『日向先輩』だもんな。壁を感じるな・・・」

「え?そ、そうでしゅか?」

・・・なんでこんな時に噛むかな・・・。

隆平さんと理沙は笑いをこらえてる・・・。

「そうでしゅよ?」

ニヤニヤしながら日向先輩が言う。

「わざとじゃないのにぃ~」

真っ赤になってる私に

「「「あははは」」」

3人は大笑いする。






< 27 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop