命の箱
真奈は静かに下を向いた。


「雄一は私のことなんかどうでもいいの?


あなたの心の中に
今も私を思う気持ちがあれば


私を気遣う言葉をかけるはず。


わかった
私のことなんかどうでもいいのね。


私は一人ぼっちなのね。


レナも私の愛情に応えてくれない。
あなたも黙ったままそこに立っているだけ。


私はこんなに頑張っているのに!


誰も認めようとしてくれない。


寝る時間も惜しんで
レナと雄一の世話に明け暮れ


自分の時間なんかないのに。


あなたはバイクで外に飛び出せば
自分の楽しい時間が過ごせるけど


私には何もない…



何もないのよ!」
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