命の箱
執拗に叩かれるそのドアの音が
真奈を一層追い詰めていく。


真奈はふらふらと立ちあがり
何かを探し始めた。


そして手にしたのは
木製のバット。


バットを引きずりながら
真奈は玄関口へ


一歩一歩歩いていく。


「うるさいわね、警察を呼びますよ!」


ドアを開けるなり
バットを構えてすごむ真奈。
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