空を見た日。
こくり、と俺は頷く。
ちなみに、俺、高史、アイツ、は同じクラス。
「俺の前とクラスの奴らの前で、圧倒的に態度に差があるのはどういうことなのだろうか?」
「……んー……まぁ、なぁ〜」
椅子を器用に傾け、俺はじぃ、と瑞季を見ながら呟く。
「……お前の初対面の態度が原因なんじゃねーの?」
「は?俺、何かしたか?」
「したって言うか……言った?」
「………………!あぁ。そうだ!」
そういえば俺は、最初の最初でアイツを怒らせたんだっけ?
「……あれは流石に酷いだろうな。」
高史の言葉に俺はあの日……入学式の日のことを思い出していた。
「やったな!俺達、同じクラスじゃん!!」
「えー、またお前とかよ〜」
「そーゆー悪い子はっ!」
こうだ!と高史の脇腹を俺は擽る。
まだまだ中学を卒業したばかりの初々しい彼等の回りでは、似たり寄ったりな光景がいくつも見られた。
「や、やめろぉ!」
「あはははは!……?」
ぴたり、と手を止めた俺に高史どうした?と俺の視線の先を追う。
「……あ?誰だ?アイツは」