君に染まる(後編)


「前から思ってたんだけど…未央はもっと積極的になった方がいいと思うよ?」


「積極的?」


「メールとか電話とかっていつも獅堂先輩からでしょ?獅堂先輩がアクション起こさないと未央は動かないわけじゃん」



それ…創吾先輩にも言われた気が…。



「まあ、未央の性格上仕方がないのかもしれないけど…ちょっとかわいそうだよね、先輩」


「そんなこと言われても…」



自分からって、なんか恥ずかしい…。



「とりあえず…初めの一歩ってことで、イブのこと先輩に聞いてみなよ」


「あ、でも…」


クリスマスイブは、たぶん…。










「…クリスマスイブ、か」




リビングでテレビを見ていたお兄ちゃんが突然ボソッと呟いた。


コンサート以来、先輩のことを更に警戒しているお兄ちゃん。



先輩が忍び込んでたのに気付いていたのかは分からないけど、送り迎えも続行中だし、こういう恋人のイベントになるとすぐ探りをいれてくる。





「イブって、街がカップルで溢れてるよな…なあ、未央?」


「そ、そうだね…」


「イブの夜にどこかに泊まって次の日も一緒に過ごしたりすると思うか?」


「どうだろうね…」


「未央はアイツと過ごすのか?」

ドキッ



な、なんで突然ストレート…。



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