青空の紙ヒコーキ
離れたはずの手があたしに伸びてきた。

頭をポンポンっと撫でてくれて、

さっきあたしの名前を呼んだときと同じくらい優しく…

「んじゃ、おやすみ。」

って言ってくれた。

「うんっ!!おやすみ…久哉くん。」


あたしの顔は絶対赤くなってるって思ったけど、

それでも気にせずあたしは笑顔でそう言った。


その背中を見送ってあたしは自分のベッドに潜り込んだ。


いろんなことがありすぎて…

少し混乱してるけど…

でもはっきりしてるの。

この幸せな気持ちだけは。


あたしはさっきまでの幸せを抱きしめるように眠った。


*梨絵side END*

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