青空の紙ヒコーキ
雷の音が轟いた。


「ちょっと…近いな。」


自分のすぐそばに落ちたというわけではないように感じたけど、それでも不安になる。

はるは雷があんまり得意ではない。


早く見つけて…

抱きしめたい。



そう思えば思うほど焦りが増す。


俺は足を進めた。



「はるー!!」



やっぱり反応はない…




「よ……う…。」



そんな声が少しだけ届いた。


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