青空の紙ヒコーキ
ってないない。
そんな風に自分に都合がいいように考えるのはやめよう。
期待するとそれが違ったときにすっごくがっかりするし。

でもやっぱりちょっとだけ…
ちょっとだけ…
期待してもいいかな…

今じゃなくていいの。
でもいつか…

安藤くんの隣に並べる日がくるって
思ってもいいかな?


はると陽くんみたいにその隣にいることが
「当たり前」になるようなそんな関係に…
いつかなれるかな。


そんな未来を想像してちょっとだけ…
嬉しくなって…
無意識に微笑んでいた。



「え?何?」

「ううん。何でもないよ。」

「なんだよーなんで笑ってんだよ。」

「何でもないってば!!
せっかくこっち来たんだから野菜洗ってくれる?」

「おう。貸して貸して。」



*梨絵side END*
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