指から滴る雫のあとは、君の涙
幼なじみという距離
授業が終わり、鈴音を教室まで迎えにいった




そこには二人で楽しそうに話す、鈴音と誰か




「……この子誰?可愛いね。」

「俺の幼なじみ、な?」




肯定するのがいや…この子に取られそうでいや




「鈴音…帰るよ!!」

「ああ…じゃあな」

「じゃあねー」




鈴音…鈴音、そんな女の子に話しないのに。




「胡桃怒ってる?」

「怒ってるから、手繋いで!!」




クスっと笑ってから私の手を握る




まだ、足りないもうこんな距離やだ




「鈴音は…さっきの子好きなの?」

「ちがうよ、話したくないけど俺あれ少し学校では猫被ってるしな!!」

「そっそうなんだ!!」




私のときは、自然なんだね
なんか嬉しいな




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