わたしと保健室と彼~4つのお題+α


「大丈夫ですか!?」

 あたしの様子に慌てた先生に、小さく頷いた。


「とりあえず、ベッドですね」


 そう言って、身を屈めた先生の腕が膝の裏に触れる。


 ―――え、


 と、目を瞬いたのも束の間。

 次の瞬間、あたしの視界は反転して、先生の首筋が飛び込んで来た。


 え。
 ええええっっ!!!

 お、お姫様抱っこだよね、これ!?


 背中と膝を下から支える先生の腕。
 細身だと思っていたのに、意外とがっしりしている。

 じゃ、なくて!


「歩けるよ!あたし」

 慌てて降りようともがくと、眉をしかめた先生の顔がこちらに向けられた。

 顎が、あたしの前髪を掠める。

 近い!近いからっ!


 至近距離に顔が赤くなる。


「――っ!」


 途端に主張をする下腹部痛。

 体が強張る。


「駄目ですよ。こんなにつらそうなんですから」


 ……もう、青くなればいいのか赤くなればいいのか、分かんない…


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