運命の恋~先生を抱きしめたい~
「パパとママあまり仲良くないから
・・・・・」


父はハッとした様子で

「・・・・ごめん・・・な。
それは大人の事情だよな・・・。
紅を心配させてしまってたんだな。」



「だから邪魔なんだって
思ってたから・・・・・。
何も言ってくれなくて・・・」



「何か言えば怒ることばっかりだろう。
怒るのがイヤだったんだ。
きっと…いつかわかってくれるだろうって
ママともそういう考えが一致したから
言わないことで
もし紅が傷ついたとしても
それは紅の人生の中で
大事な教訓になるだろうって
だから…あえてうるさいことは
何も言わなかった。
だけど学校にはよく謝りに行ったぞ。」



「そうなの?」



「先生たちもおまえには
困っていたからな・・・・。
だけど途中から変わっただろう?
あれがどうしてなのか
ママともわからなかったんだけど……」


あの事故の日から
私は変わった・・・・。



 お礼も言わなくちゃ……




「目がさめたのかな・・・・」


花束を見つめた。
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