運命の恋~先生を抱きしめたい~
ハンドルを持つ手が震えた。

情けない自分に
今更ながら腹が立った。

勇気を持って告白してくれた
紅から逃げ出し


俺はしっかりと

「無理だ」



そう突き放す勇気もなく
中途半端なまま
逃げ出してしまった。


紅は、きっと傷ついてる。


私を見て‥‥‥


紅の言葉にときめきを感じてしまった
自分が
真理子を裏切っているのも



許せなかった‥‥‥



ちゃんと話さなきゃ



頭の中を必死に整理しようとしていた。
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