運命の恋~先生を抱きしめたい~
「それから琉仁と距離をおきました。
もともと琉仁はモテたから
私の他に女を作って・・・・・
でも半分ほっとしてたの。
もう…琉仁の好きなものを好きじゃなくなった。
暴走族もバイクも流しも
集団でつるむことも・・・・
テキトーに生きてテキトーに抱かれることも
みんなイヤになった。」


「なんで?」


先生は車の外に出た。


夜景の中に先生が立っていた。



私は先生の後を追って
外に出た。


「私が知ってる愛は思い込みだった。
先生が真理子さんを
抱きしめて泣き叫んでいるのを
見て・・・この人は


きっと本当の愛を持ってるって
私は親にも避けられてて
愛されたいってずっと
思っていたから・・・・・・
先生みたいな人に愛されたいって
憧れみたいなものを
持ってしまったのかもしれない・・・」



先生は夜景を見たまま
こっちを見なかった・・・・。
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