運命の恋~先生を抱きしめたい~
「安心しろ。
俺が紅を幸せにするから・・・・」


俺は泣いている
琉仁にそう言った・・・・。


「マジ?紅に会ったのか?」


「今一緒に暮らしてる。」


「マジかーーー
あ~よかった……
紅はあんたのこと好きだったから
よかった・・・・
少しホッとした・・・・
俺が幸せになってくれって
言ってたと伝えてほしい」



「ああ・・・言っておくよ。
公園で寝てる奴ら
おまえの友人なら・・・・
今後一切俺の生徒を恐喝するな
関わるなと
言っておいてくれ
紅のことは
これ以上広げたくない……
ただ俺があいつらに紅のことを言えば
また思い出したように
ふさがり始めた傷口を
開くことになるかもしれない
俺が教師だということは
あいつらに話してきたし
問題にするならかまわないが
俺は闘うつもりだ」



「殴ったのか?」



「正当防衛だろ・・・
ホントは殺してやりたいと
思ったよ・・・・
今回は生徒への恐喝ということで
奴らの前にでたけど…
これが紅のことなら
見境なくして殴り殺してる……
でもそんなことしたら
また紅を一人にするからな……
運命は俺と紅を結ばせようとしてるのに
俺が道を間違ってはバカだろう?
ただ紅のことを
言いふらすのだけはやめてほしい
そんな目で紅を見られたくはない
可哀そうすぎる……」



「わかった・・・
俺からもやつらに話てみる。
兄貴の耳に入らないうちに
動いた方がいいな」

琉仁は立ち上がった。
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