運命の恋~先生を抱きしめたい~
「一緒に闘おう。
学校 卒業できなくてもいいよ。
そんときは俺の嫁さんになればいい。」



真理子は静かになった。


「真理子?」

「ありがと・・・想像するだけで
幸せな気分……先生……
ありがとう………」



俺は真理子の頭をなぜた。

「想像は現実になるよ。」



「バカね、先生
こんな病気に怯える奥さんなんか
ダメじゃん。
いつ死んじゃうかわかんないでしょ?」


「いいよ、病気に怯えたって
一緒に戦えばいいし
もし死んじゃうとしても
最後の最後まで幸せだったらいいじゃん。
俺、幸せにするから。」



「先生・・・・
私・・・夢見ていいの?」



「手術しよ・・・・
治療も辛くても俺のために
俺らの未来のために
一緒に頑張ろう……な?」


俺はたまらなくなって涙が流れた。


「先生?泣いてる?」


真理子が俺の顔を見上げた。
俺の頬に細い指で触れた。


冷たい唇が静かに触れた。


そして俺はその唇が熱く変わるまで
キスをした・・・・・・。

真理子の目から流れる
幾粒の涙を指で受け止めた・・・・。
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