運命の恋~先生を抱きしめたい~
もちろん卒業式に来ることはない。


そんな行事は気にせずに
仕事をしている二人だった。
私が反抗していることをいいことに
話を最低限しかしない。


それを普通の親は嘆くけど
両親はあるいみ喜んでいる


そんな気までしてきた。



私はこんな親には絶対に
ならないんだ

冷たい母親の横顔を見ながら
そう誓った。



心許せる友人も
楽しい思い出も別になかった。
クラスメートは別れを惜しみ
泣きながら玄関で写真を撮っていた。



私はそんな脇を通り過ぎる。



琉仁のバイクの爆音が聞こえた。



「卒業 おめでと」



嬉しかった・・・・・。
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