アタシはボクの中に…
【退】



気が付けば…
すでに5月だった。



1年、過ぎていたのだった。




美亜乃:そっかぁ…




ふいにアタシは高2になったのだと思ったのとともに、それは不可能だと分かった。



夏休みから学校に行っていないアタシは、当然進級する単位が足りないからだ。




そう思い、1通の手紙に目が止まった。

その名前は…
佳奈先輩だった。




そして、それを見た時…


美亜乃:卒業したんだよね…





3月で卒業した佳奈先輩。



ふと吉住先輩を思い出した。




美亜乃:だ、い、ちさん…





涙が止まらなかった。
どのくらい泣いたのだろう…


夜が明けていた。










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