偽りなき恋
なんだ?

この声は?

懐かしいような優しい声が微かに聞こえる。

タカシは声を聞き取ろうとして、静かに息をしている。


『・・なんで・・・見て・・・

もう・・・だよ。』


少し聞き取れただけだった。

声は聞こえなくなりタカシは人影を追いかける。

相変わらず距離は縮まらない。


タカシはいつものように目を覚ます。
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