僕の唄君の声





その後、文字通り凪くんはすぐに来て、玲の背中にコアラのように抱きついた。(足音が聞こえたので私たちは体離してましたよ。)




「れいくんれいくんれいくんれいくんっ!」

「わかった!分かったから落ち着け凪!」

「あれ~?れいくん、まだ着替えてない~!」

「いいだろ別に!」

「はやく着替えて~!」





完全に外野ポジションになった私は、凪くんのハイテンションに狼狽える玲を見て笑った。





「(余裕無さそうな玲とか、笑える…!)」


「あ?おい、壱葉。なに笑ってやがる。」

「い、いや、だって!玲が…ぷっ、あはははっ」

「………おい、凪。」

「なーに?れいくん!」

「俺が着替え終わるまであのお姉ちゃんと遊んでてな?」

「は~いっ!」

「うし!おら、行けっ!」




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