僕の唄君の声


「玲ー!いい加減、ゲームに戻れ!俺らのチーム負ける!」


朝聞いたような声がしたと思って、コートに視線を移すと奏輔くんがダンクを決めたところだった。



「すご…!」


テレビでしか見たことのない技を見て、思わず声が出た。

すると、急に体がグワンッと傾いた。

「…っ!」


突然のことに頭が働かず、重力に逆らえずにそのまま床へとダイブ、するかと思ったが床の固さとは違った固さと頭がぶつかった。



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