僕の唄君の声



――――――…‥

ガラッ

「あ、おはよー」

「おはよーう」



次の日。いつも通り、教室の扉を開け、華己と挨拶を交わす。



「壱葉、課題やったー?」

「まあ、一応。」

「うっそマジでっ」

「マジ。まあ、頑張れ」

「はあ、最高に最悪。」


ガラッ

「「たのもー」」

「「…‥は?」」

「あ、発見。おい、奏。…‥奏輔!茶髪ギャル発見した。」

「え?あ、ほんとだ。玲さんきゅ!」



え、誰誰。この2人組さんは。やけにイケメンだし。あーあ、世の中って不公平だよね。その整い加減、クラスの駄眼鏡くんたちに分けてあげればいいのに。



「ねぇ華己。この2人誰…って、あれ?」



男子生徒2人組から目を離し、華己に視線を移した、が華己はそこにはいなかった。




「華己ちゃん、だよね?」

「は、はい」



華己の声がする方を振り返ると、ダークブラウンの髪色の人と話している華己がいた。














―――――――…‥誰、なんだろうか。


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