グレーな吐息~せぴあなタメ息③~
「高校・・・実は、隣にいたの、高校の、同じクラスの子なんだ」

「知り合いなのかな・・・・にしては、仲がよさそうだったけど」

「でしょ?」

「オレと類だって、そう見えるかもよ」

類は自分の格好をまじまじと見下ろした。

「・・・今は、それはないかな」

「と、思う。多分、男同士に見える」



悟といると、167cmのあたしは、だいぶ小柄な男に見えるだろうケド。

「彼女、なのかな」

「類って高校一年?」

「うん」

「去年まで中学生だよな」

悟は指で片手でこめかみを押さえた。

「・・・ありえないな。

年を知ってたら、だけど」
< 20 / 74 >

この作品をシェア

pagetop