グレーな吐息~せぴあなタメ息③~
「友之に頼まれてた」
「・・・友之に頼まれてなかったら・・・」
「え?」
「助けてくれなかったのか~!!この薄情者~!!」
言って、類は、笑い出す。
「なんてね。
さすが友之、ナイスフォロー。
で、悟さんに報告されて、
あたしはまた、怒られるんだね」
「怒られたくないんだ」
「うん。何かね、『兄弟みたい』とか、
幼馴染ならありそうじゃない。
でも、友之って『保護者』なんだよ。
『親』みたい。
それも、とびきり怖い親」
類が神妙に言うので、
悟は笑った。