姫密桜
「はい、後の事は
 宜しくお願いします」

一礼して、槇は
自分の教室へと戻って
行った。

席へ着こうとした私に
那智は小さな声で
告げる。

「サクラ、大丈夫か?」

私は、頷いた。

その日の、下校時間

那智が私の事を心配して
家まで送ってくれると
言うので、皆で
校庭を歩いていた。

すると、遠く

校門の前に立つ人がいる

そう、その人は、槇。

貴方は、一人で

誰かを待っている・・・
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