姫密桜
「サクラ
 今日は、一緒に
 帰るんだろう?」

お弁当箱を受け取る。

「うん、でも
 マキはいいの?
 
 行きも帰りも
 私と一緒で
 嫌だよね」

「嫌じゃないさ、ただ
 リュウがはしゃぐと
 厄介なだけ・・・
 
 校門で待っててやる
 から、急がずに来い」

「うん」

「じゃあな」

槇は、折口さんと和歌子
に、ちょこっと頷いて

西さんと三年の教室へと
戻って行った。
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