姫密桜
風に揺れる枝が
『そう』と

優しく頷いてくれると

言わずにはいられない

限界ギリギリまで

込み上げていた

兄、槇への想いは

スーッと

この胸の奥深くの

居場所へと戻っていく。

そして、私は
普通に生活を送れる。
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