俺様な彼氏
たった一言でいいから。


“好き”って。


「俺…魅夜と距離置いてたけど…いつも身体は正直だった」


ほぇ?


突然の稜の言葉に驚きを隠せないでいるあたし。


「目はいつも魅夜を追っていて…笑顔を見れば抱きしめたくなって…。 他の男子と喋ってればイラついて…」


最後のってヤキモキ?


「それで思ったんだ」


まっすぐな眼差しをあたしに向ける稜。


次に言われる言葉は…何?


「俺が好きになれるのは魅夜だけなんだ…って」


稜がそんなふうにあたしを想ってくれていたなんて全然知らなかった。


「魅夜…好きだ。 だから、離れないでほしい」


稜………。


あたしは嬉しくて涙がこぼれていたみたい。


目元を優しい手つきでそっと拭われて分かった。


「…ッ………。 稜………」


涙のせいで上手く喋れない。


「あた…しも……」


何も言わずに抱き寄せて頭を撫でてくれる稜。


「あたしも…稜が好き…」


ようやく言えた言葉。


伝えたかった想い。


同じ気持ちだったことが何よりも嬉しい。


ずっと傍にいてね………。


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