MATO
「佐藤は稽古しなくていいの?」
「今はあたしのことは考えなくていい」
「………うんわかった。金田先生(顧問)には何て言う?」
「あたしからうまく言っておく。だからそれは心配しないで」
「わかった、ありがとう」
微笑んで言う後藤。後藤の笑った顔を久しぶりに見た気がして少し特別なものを見た気分になった
「じゃあ放課後に教室まで迎えに行くから」
「え」
「え?」
急に止められて少しびっくりした。何か問題があったのかな