=キング of ビースト= 2
でも次の瞬間には
「で、由莉の大切な人って誰よ~♪」
にやけながら聞いてきた。
「誰って言っても分からないじゃん。」
「でも由莉を落とす子だから相当格好いい子ね~。」
「…」
「お父さん。」
「ん?」
「なんでお母さんだったの?」
私は呆れながら1人でぶつぶつ目を輝かせているお母さんに目を向けて言った。
「ははっ!!なんでだろーな。」
この時ばかりはお父さんも呆れていた。