=キング of ビースト= 2
「由莉、それは彼氏さんのお宅に失礼だろう?」
眉を寄せてまともな事を言ってくるお父さん。
「あっち1人暮らししてるから…。」
「…。」
「…」
再び襲った静寂。
「…わかった。勝手にしなさいー‥。」
「ありがと。」
「でもこの家はもう買ってあるから、いつでも由莉が来たいときに来てくれればいい。」
「うん。」
「ここの家は4人での思い出があるから、売りはしないよ。」
私の言いたい事がわかったのかお父さんはこう言った…。
良かった。
この家を売らないって言ってくれて。
この家は4人での思い出でが詰まってるからー…。
4人の思い出がー‥