=キング of ビースト= 2
那龍の倉庫に着くと夜琉さんわ直ぐに車を降りて、2階に上がった。
俺わ車を降りると、広間にいる下っ端達を集める。
もう11時前というのに、まだ結構な人数がいる。
「侑、何で今日わこんなに人が多いんだ?」
「あ~今日わ由莉さんがまだ遊びに来ないからですかね?」
「どういう意味だ?」
「由莉さんわ必ず1日一回わ、俺達の様子を見にくるんです。」
「は?」
「1日一回だったり二回だったりするんですけど、みんなと喋ったり、遊んだり。毎日必ず倉庫にいる面子全員と接してくれます。」
「…。」
ああ、やっぱり凄い人。
適わないと思うー…
「由莉さん那龍の全員の名前、フルネームて言えますよ。」
「…。」
那龍わ350人ぐらいいる。
それをこの短時間で言えるのわ凄いと思う。
「…でも今日わまだ来てないんです。由莉さんの事だから絶対に来ると思うんです。」
「…帰ったかもしれないだろ?」
「それわないと思います。帰るのを見た奴わいないし、由莉さんわ必ず俺達に挨拶をしてから帰ります。」
こんなにも那龍に信用されている由莉さん。
普段の心遣いがしっかりと面子にわ届いている。