=キング of ビースト= 2
「血液型は?」
「知らね。」
「ぇえ~。んじゃあ好きな色は?」
「…特にねぇな。」
「黒とシルバーじゃないの?」
私は夜琉の髪を見て言った。
「…。」
あんまり喋りたくないのか口を開こうとしない夜琉。
でもそれが夜琉らしくて。
「眠たい…。」
私は話題を変えてあげた。
「寝るか?」
夜も遅かったし、朝も早く起きた為、眠たかった。
夜琉の胸に顔をうずめながらうとうとしてきて曖昧に返事をした。
すると夜琉は私をお姫様抱っこして立ち上がった。