メイドとご主人様の恋
この最低ヤロー(?)は、お金もちらしい。


だって、黒いリムジンに、執事が1人……………………って、手を引っ張られて、ついて来ちゃったけど、車にまで乗るって……。



私のばぁかぁッッ!!!ここまでくると、泣けてくる。


「一人で何してるんだ。」

えっ!?

「静かになったと思ったら、今度は泣きそうになるし……。」

はっ、恥ずかしい。 俯いていたら、急に頭の上から、喉をならした声が聞こえた。

「ククク、おもしれーヤツ…。」
『ど、どこが!??』
「そういうところだよ。 うるさいから、黙れ。」
『うるさくて結構!! そっちこそ、うるさいつーのッッ!! 黙ってて!!』


あ、あれ??言い返してこない…。なんか、車の中、静かになっちゃった。

なんか、気まずい(≧へ≦)
どうしよう。



てか、大事なこと忘れてた!!


『ねぇ、今、どこに向かっているの?』
「………。」
『ねえ、聞いてるの!!?』
「お前が黙れつったんだろ。」
『それとこれとは、話が別!!』


車が止まった。そして、執事が『ご到着しました。 惟お坊ちゃま。』

ゆい??

「だから、惟お坊ちゃまは、やめろって言ってるだろ。」

すみません。と執事が、ゆい(?)が…………

『って、アンタも、ゆいって言うの?』
「そうだよ。 桜木 惟。 オレのこと知らないなんて珍しいヤツだな。」
『てか、ここどこ?』


私は、今、凄くでかくて、立派な佇まいの豪邸の前に立っている。
簡単にいうとTHEお金もちみたいな豪邸。お城みたい…。



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