甘味処[斬殺]
ケラケラと笑う祐樹にも、サリーは無表情を虚空に向けて返じた。祐樹にしか聞こえない、小さな声で。

「あぁ。お前は、いつか俺が殺してやる。俺が死ぬ前に」

カリカリと頭を掻いて祐樹は笑った。

「…ま、頑張ってね」

嬉しそうに祐樹が浮かべた笑みは、サリーの言葉の内容からすると似つかわしくないように思えた。サリーもそう感じてはいたが、やはり無表情のままで言った。

「言われずとも、だ。お前を殺すまで、俺は死ぬわけにはいかん」


祐樹は思った。

サリーはいつも無表情で、何を考えているのかわからない。

けれど、僕は知っている。僕と会う時、僕に「殺す」と言う時、そして僕を殺そうとする時、サリーが毎回抱いている感情を。
たったひとつだけ、知っている。


テレビなんかでは、それは悲しいものとして扱われたりする。僕にはその考え方はよくわからない。


まぁ、何にせよ。


最近の僕にとっては大概、それは心地いいものなのだ。
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