きっと世界は君のもの

*THE SECOND




いつもみたいに、何気ない日々が過ぎて行くのだと 思っていた。


「儚様、ぜひ 九条家の方と会ってください」


『また見合いの話? 嫌よ、断っといて』


今回の見合いのことだって、彼はいつもみたいに、「御意」と頷くと思っていたのに、


「それは出来ません」


彰人が、初めてこの件に関して あたしの敵になった。


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