哀歌~貴方に贈る LastSong~

少しの希望

『え、A大ですか?』




『うん。受けてみないか。』




A大は近くの国公立大学だった。




『え。でも、無理そうだし。』




私立大学しか考えていなかった。そりゃ、行けるならお金かからない大学の方がいいけど…。




『やってみるだけやってみればいいよ。』




『ちょっと考えてみます。』



教室に戻ると質問攻めだった。




『みか~、担任なんだって?』




『あ、なんかA大勧められた。』




『A大っ!マジで!みかなら行けるって!』『そうだよ!』『みか頭いいじゃん!』




感情のない言葉が私に投げ掛けられる。そう考えてしまう私はなんて酷なのだろう。



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