~ 桜 星 ~

屋上の展望台にエレベーターで上り
私たちは会場に着くと
普段見ることない景色がそこに広がっていた。

窓の外は
私たちの地元が見える
天気が良かったら
もっと遠くまで
富士山も見えるかもしれない景色が広がっていた。

友達二人と

「凄いね。こんなの初めて」

「これが私たちが暮していた街なんだね。」

「キレイ、きっと夜になればライトアップされてもっとキレイだね」

と笑顔で言っては窓の外の景色に目を奪われた。

本当にキレイな景色で
曇りだった事がちょっと残念だったけど

「こんな街に私たちが暮しているんだ。」

思えるくらいキレイな景色だった。

私の頭には景色と一緒にこう思った。

「先生も
この今見える街のどこかにいるんだね。
もう連絡とかできないけど
この街に入れば
いつかどこかで再会するかもしれないね。」

と思った。

広いようで狭いこの世界のどこかに
必ず私も
友達たちも
先生も
皆がいるんだ。

と思えた。



< 57 / 216 >

この作品をシェア

pagetop