冷たい夜は桜の色
桜の季節

夜がきて、私は今日も隆を待っている。

まだここに来て数分しかたっていない、けど隆がくるのが待ち遠しくて、早く会いたくて時間がとても長く感じられた。

私は外に視線を移す、そこにはあの木が立っていた。

しばらく見ていると、足音が近づいてきた。姿は見てないけれどわかる、隆だ。

私は後ろを振り返り大好きなその人を見た。

「美加」

そういつものように笑いかける。

『遅いよ隆。』

そう言う私に隆は不思議そうな顔をしてからいつもの私の隣に座った。

「どうした?美加今日様子がいつもとちがうよ?」

『・・・・・。』

少しの間沈黙が続く、

あの時以来だなぁ、この感じ、

しかし今日沈黙を破ったのは美加だった。

『ねぇ隆、、』

「なに?美加」

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